鳩の誘惑? ――青学篇――
(部室にて――)
タカさん:「――あのさ、これウチの店の常連さんがお土産だってくれたんだけど、親父がさ、みんなにも食べてもらえって言うからさ。……よかったら食べてよ」
桃 :「うぉっ! “鳩サ○レー”じゃないすか! コレうまいンすよね〜」
焼肉奉行:「たくさんあるじゃないかタカさん。いいのか、こんなに貰って?」
タカさん:「ああ、気にしないで。ウチにまだおんなじのが2箱残ってるから。――ホラ、海堂も」
薫ちゃん:「――ウス」
菊 :「じゃ、俺もいっただきぃ〜♪ ほら、おっちび〜!」(ひとつ渡す
おチビ:「どもっす」(しげしげとひっくり返す
黒不二:「越前、もしかして“鳩サブ○ー”を見るのは初めてかい?」
おチビ:「そうっすけど……鳩?」
桃 :「お前ホント何にも知らねーのな。“鳩○ブレー”っつったら皆さんご存知の超級メジャー土産だろうが」
おチビ:「ふうん。で、どこの超級メジャー土産なんすか? 桃センパイ」
桃 :「どこってそれは……だからアレだよ……」
薫ちゃん:「ふん。エラそーに言った割りに自分も知らねぇんじゃねーか」
桃 :「なんだとこの――」
ぶちょー:「鎌倉だ」
汁 :「詳しいな、手塚」(意外そうに
ぶちょー:「母が好きなんだ」
汁 :「ほう」
菊 :「ああ! 大石、お尻から食べてるー!?」
焼肉奉行:「? そうだけど、ダメなのか?」
菊 :「ダメっていうか、フツーこういうのってさーアタマから齧んない? たい焼きとかさぁ?」
桃 :「あ、俺もアタマからっす! 英二センパイ」
菊 :「だよねー」
黒不二:「俺は大石と同じ、尾っぽというかお尻から食べるけど。アタマよりもちょっとカリッとしてて好きなんだよね」
タカさん:「そうかな? カリっとしてるか?」(齧ってみる
薫ちゃん:「……こういう顔の付いてるタイプのって、食う前に目が合うと齧りにくいんだよな……」(ぼそ
おチビ:「コレうまいスけど、ノド乾く……」
汁: 「ああ、飲み物ならちょうど……」(ごそごそ
焼肉奉行:「越前! ミネラルウォーターだ。ノドに詰まらせるなよ」
ぶちょー:「次、俺にもくれないか?」
おチビ:「ウイっす。(手渡そうとして)……あ、ぶちょー、割って食べてる」
ぶちょー:「…………ん?」
おわり。
意外に大きい“鳩サブレ○”。
――お粗末です(まる