紫の服のヒト

maru ニメなどでは、キャラクターたちはテニスシーンだけでなく、オリジナルな私服姿も披露しています。原作とはひと味違った彼らの姿を楽しむことが出来るということで、ファンの関心も高いかと思われます。
もちろん我らが手塚部長もご他聞にもれずなワケですが、なんでだか彼の場合、多いんですよ、“紫色”の服が(笑)。
試しにざっと思いつくだけでも、襟が大きめな薄紫色のポロシャツ風練習着を筆頭に、ラベンダー色の開襟シャツ(胸もとにキラリと金のペンダントのオプション付き)、CDジャケットではフランクフルトの空の下で濃紫のセーター、さらにファンディスクDVDでは紫蘇(しそ)色の深めVネックに素材不明な青紫のボトムと云う、ちょっぴりコメントに悩む組み合わせ!
そして極めつけは劇場版でお召しになっていた、アノ目の覚めるような紫のドレススーツ!! ……いろんな意味で印象深いシーンとして、網膜に焼き付いちゃっている方も多いことでしょう(きっと)。
薄いのから濃いのまで、幅広く着こなしているのはサスガは手塚部長、と言えますが(笑)、それにしてもなぜ“紫”なのか。――プロフィールによれば彼の好きな色は青と緑で、紫なんてひと言も言っていないのです。
しかし、ここでふと思い出すのは、紫色が“高貴な色”である、と云うこと。
かつて日本の朝廷では“禁色”のひとつに数えられ、天皇の即位の大礼を行う南殿が“紫宸殿”と名付けられていることからも察っせるように、皇族以下、ごく一部の特権階級にだけ許された特別な色。中国では天帝が、古代ローマでは皇帝が、お召しなった“紫の衣”。
――とすればです。中学テニス界ナンバー1と言っても差しつかえない手塚部長には、“高貴な紫”はぴったりお誂えむきなオンリーワンカラー! と云うことになる訳ですよ。
実際、手塚部長の他をおいて、一体誰が“王さまの色”にふさわしいと言えましょうか!?
まさに手塚国光のために用意された“至高の色”。うーむ、納得です。……が。しかし、しかしです。そう納得してはみるものの、やはりファンの正直なところは――
「――劇場版のあのスーツが、手塚部長の自前のスーツだったらどうしようっ!?」
結構、切実です……。













2007/01/17

まる