maru | さて、テニスの王子様たちはテニスが何より大好きです。大好きだからこそ、彼らはひたむきに(たとえ心の中では全然やりたくない、と本音を愚痴っていようとも)、日夜練習に励みます。 で、ここで通常ならば、地道に練習を積み重ねて着実に実力アップを図る――ワケですが、如何せん、彼ら王子様たちは常識破りな運動能力を誇っているので、試合で完全勝利するために、実に破天荒な“必殺技”を編み出しちゃったりします(笑)。 “必殺技”――つまり、自分だけのスペシャルフィニッシュ。 ゆえに、いざ“必殺技”を編み出すと云う時、そのネーミングはとても大事になってきます。何せ決め技ですから、当人の気が乗る名前でないとモチベーションに影響しますし、ひいては技自体の威力をも左右しかねません。 ですが、そうは言ってもやはりネーミングセンスにも個人差はあるようで、例えば「虎砲」の千石や「風林火山」の真田の如く、頭をひねって熟考したっぽいヒトもあれば、「菊丸ビーム」の菊丸や「ダンクスマッシュ」の桃城の如く、その場のノリと思いつきであっさり決定したっぽいヒト、または「破滅への輪舞曲」の跡部や「白鯨」の不二の如く、技の内容に関係なくお気に入りの名を付けちゃったっぽいヒト、はては「波動球」のタカさんの如く、他人の必殺技を丸ごとパクっちゃうヒドいヒト……等など(笑)。 “必殺技”を打ち込む瞬間は、言うまでもなく当人にとって最大の見せ場です。それは本人も一番よくわかっていますから、そりゃあもう文句なくカッコいいです。カッコはいいのですが、しかし王子様たち、どうも物足りない。……ナンダロウ? 実は! 彼らはアレだけド派手な必殺技を放ちながら、その瞬間、信じられないことに気迫みなぎる“必殺技の絶叫”をしていないのです! それが現代っ子ならではというものなのか……「元気玉―っ!」「ゲッタービィィィムッ!」「ゴッドッブーメラン!!」――君たちのおとーさんが少年だった頃は、“必殺技”とはまさに気合イッパツ、熱血絶叫とともに繰り出されるモノだったのだがなぁ(遠い目)。 ……あのぅ手塚部長、青学の柱として、今度試合で「手塚ゾーンッッ!!!」って叫んでもらえないでしょうか? お風呂でひとり試すんじゃなくてその……是非(笑)。 2007/03/18 まる |