庭球幸運男子

maru 然ですが、あなたは“運”はいいですか? 昨日はツいていましたか?
さて、テニプリ界でその“運”にこだわるオトコと言えばこの方、山吹中のエース、千石清純くん。自らを指して「ラッキー千石」と爽快に称する、明るいオレンジ頭のオポチュニストです(笑)。
ただし彼が運だけのエースじゃないってのは、Jr選抜に選出されていることからも明白です。ちゃんとちゃんと全国レベルの実力の持ち主なのです(忘れてませんか、そこのアナタ!)。 逆にだからこそ、彼はココ一番の勝負を決めるのは実力だけじゃないと実感しているかもしれません。
勝負の世界は何が起こるかわからない。その何か、がつまり“運”――と云うわけで、千石はテニスの腕を磨くのはもちろんのこと、勝負運を高める努力もおさおさ怠りません。
かばんの中には常に運気を上げるラッキーアイテムを忍ばせ、占いチェックも怠りなく、果ては部室のロッカーにまで“開運の招き猫”を設置する徹底ぶり……しかし招き猫の置き物って、不用品の持ち込じゃないのか、コレ……?(笑)
とまあ、とにかく千石は、テニスの実力に強運も引っさげて、いざ試合に挑むわけですが……結果はと云うと、残念ながら対桃城戦も神尾戦も落としてしまいました。先制サーブ権は運好くいただいたものの、肝心の勝利の方は持っていかれてしまったわけです。自称ラッキーボーイとしては、まさに痛恨です。せっかくの招き猫のご利益もパーです。
――片や、手塚部長なんて見て御覧なさい。
サービスエースが決まっても、間違っても「ラッキー♪」などとは口走らないであろう彼ですが、例の対樺地戦。悪夢のコピー地獄に堕ち入った際、表情には出てませんでしたが、内心は八方ふさがりで参ってたはずのあの場面で、突如脈略もなく降ってきた激しい雨!ところがあの雨のおかげで樺地はコピーのカンを狂わせ、手塚部長はなんと見事逆転勝利!――まさに天を味方に付けた彼の、素晴らしい強運っぷりを物語るナイスゲーム!!
実に両者のこの運の差は、例えるならば「お年玉年賀はがき」の一等当選と切手シート当選くらいの差があります。同じ“当たり”ですが、幸運のありがたみに天地ほども開きがある(笑)。
……ひょっとしたら。千石が勝負に勝てないのは、勝利のカミサマが“女神”だからかも知れません。「この世の女の子ぜんぶが好きなタイプ!」なんてうっかり公言するから、勝利の女神はへそを曲げて、そっぽ向いちゃってるのかも(笑)。















2007/04/19

まる