maru | 全国にその名を知らしめる関東の強豪、氷帝学園中等部男子テニス部。チームカラーはズバリ“ゴージャス!!”。――お金持ち名門校と云うこともありますが、何よりあの数メートル先からコロンの匂いが漂ってきそうなムード歌謡な顧問と、強烈に立ちのぼるスターオーラが小市民をひるませる、チャームポイントは泣きボクロな部長の存在を見れば、まず異論はないかと思われます(笑)。 部員総数200名以上、実に部員の数も豪勢です。これだけ部員がひしめいていると、レギュラーの座を勝ち取るのは容易ではありません。ゆえに氷帝のレギュラー陣は、勝ち残れるだけの確固たる実力と、200人の中でも埋没しないだけの個性を兼ね備えた面々といえます。 レギュラーは8名ですが、そのうち2年生は3人います。この2年生トリオは文句なくあっぱれです。何せ3年生を押しのけてのレギュラー入りですからスゴイ。なかでも驚異なのは樺地と鳳でしょう。片や190センチの体格を誇るコピーマシーン、片や220キロ越の超速サーブを繰り出すトンデモナイこの二人は、なんと早生まれなのです! 早生まれ!! まさにアゴが外れる驚愕の事実です。 つまり二人とも13歳のお誕生日(!)を迎えてから、未だ半年あまりしか経っていない!! ……大体テニプリキャラたちは下手をしなくても、2,3年前までランドセルを背負っていたとは到底思えない容姿と性格と体格の少年たちばかりですが、それにしたって樺地と鳳は――本当になんと云うか、シェーバーを持っていても違和感がない13歳なんてイヤだと云うか(特に樺地)……そんなんアリか!? 手塚部長14歳は極端な老熟と言えましょうが(←誉めてます)、この二人の場合は、子どもらしさはどこいった!? とか云う可愛らしいレベルではなく、なんかこう、生まれて13年で既に人生極める前に人間が完成されちゃってしまっている、そんな感じっぽい。 が、もしそうであれば、それはちょっとした悲劇かもしれません。だってこの先、彼らはその長い人生、変わっていくのは服装髪型のみで顔かたち及び中身はゼンブ同じと云う面白くない事態に直面することになるからです。大体こういうタイプに限って年齢相応に老成しませんから、50年後もせいぜい頭が白くなる程度できっとこのままでしょう。 「お前本当に全っ然変わってないな!」 ――氷帝学園テニス部同窓会で、周り中からそう肩を叩かれること、間違いナシです(笑)。 2007/06/22 まる |