総合公園での練習試合。芝生でお弁当を広げる青学メンバー
タカ: 「相変わらず海堂のお弁当はものすごくゴーカで美味しそうだよね」
海堂: 「……ウス」
不二: 「そう言うタカさんのお弁当だって美味しそうだよ」
桃: 「タカさんちの玉子焼きってチョー旨いんすよ! さすがはお寿司屋さんて感じで」
菊: 「へぇーホント? んじゃあ俺にも1個ちょーだい♪」
大石: 「コラ英二、それじゃあタカさんのおかずが無くなってしまうじゃないか」
菊: 「あ、そうか…じゃ、じゃあさ、俺のおかずのどれかと交換てことで」
タカ: 「え、そう? 何だか悪いね…それじゃあ遠慮なくっと…」
大石: 「こうしてみんなでおかずを交換しながら弁当を食べていると、ちょっと遠足を思い出すな」
乾: 「遠足か…そうだな。まぁ遠足の場合は、交換するのは主におやつだが」
不二: 「ふふ、さすがに練習試合で、おやつ持参という訳にもいかないからね」
手塚: 「当たり前だ」
タカ: 「遠足の前の日にさ、友達とお菓子を買いに行くのがまた楽しいんだよな」
桃: 「――不思議なんすけど、遠足で食う〈うまい棒〉って、なんであんなに旨いんすかね?」
リョ: 「桃先輩、〈うまい棒〉ってなんすか?」
桃: 「越前オマエ〈うまい棒〉知らねーのっ? マジで!? お前、今まで遠足にナニ持って行ってたんだよ!」
リョ: 「…何って…大体アメリカに〈うまい棒〉なんて売ってないし…」(すねる
不二: 「そういえば俺、遠足の時に生まれて初めて酢昆布を食べたんだよね。あの味はちょっとびっくりしたな」
海堂: 「? 旨いっすよ、酢昆布」
桃: 「酢昆布っていえば、遠足の時にしか食わないお菓子ベスト3っすよね」
手塚: 「言われてみれば確かにそうだな。俺も柿ピーとセットでよく持って行ったが、普段は全く食べなかった」
乾: 「……ちょっと待て手塚」
手塚: 「ん?」
乾: 「俺の聞き間違いだろうか。今、酢昆布とセットで柿ピーを持って行ったと聞こえたんだが――」
手塚: 「そうだが? 持って行っただろう? 遠足に柿ピー」
桃: 「いや俺は柿ピーは……持って行ったことないっつーか、持って来てるヤツも見たことないっつーか……」
タカ: 「ていうか柿ピーってさ――」
大石: 「…おやつじゃなくておつまみだよ」(半笑
不二: 「ふっ、ふふ…」
手塚: 「どうした、不二」
不二: 「いやゴメン。ちょっと柿ピーって言うのが…」
手塚: 「柿ピーがどうした?」
不二: 「ぶっ!」
手塚: 「なんだ!? 柿ピーがどうかしたのか?」
不二: 「あっはははは!」
菊: 「うわ、不二が壊れちゃったよー」
乾: 「相変わらず読めないヤツだ」
リョ: 「……変なの」
2008/05/13