maru | 手塚国光。まるで大名か旗本の殿様のような、すばらしく立派な名前です。しかもカタい。漢字の並びも硬ければ、音も硬い。気安いニックネームなど全面拒否されてしまいそうな、実に威圧感漂う名前です。 そして当のご当人がまた、名前のイメージを見事に裏切らない。非常に折り目正しい、生真面目なお人柄をしておられる(笑)。 きれいにバランスの取れた長身と端整な容姿、そしていかにも物堅そうな雰囲気がとってもステキな手塚部長は、だからどうしても、人からは年上に見られてしまいます。 それも2つや3つどころの話ではなく、実際のところ、軽く10歳は年嵩(としかさ)に見間違われています。 まア確かにはっきり言って、学ラン姿の手塚部長は、縦から見ても横から見ても中学生には見えません。正直ここまで極端だと笑っちゃうしかないんですが、もちろんご当人にすれば笑うどころではないでしょう。吹き出ものひとつで悩む多感な14歳の少年にとっては、下手をしたら父親と並んでいても兄弟に見られているかもしれないこの状況は、まさに大問題です(笑)。 断っておきますが、手塚部長は決して“老けて”いるのではありません。そうではなくて、彼はモノスゴク“大人っぽい”のです! “大人っぽい”――そう、あのきりっと切れ長の眸(ひとみ)の艶といい、匂い立つようなフェロモンといい、その色気はとどまる所を知らず……あんなもん、中学生なワケあるかい(笑)。 特に眼鏡越しに射込まれる清冽な眼差しは、うっかり目が合ってしまえば、ずぎゅン! とイッパツ、乙女ゴコロを狙い撃ちっ!! ――なんだか年齢詐称と責められても仕方がない気がして来た……(悶) しかしです! 手塚部長にだって、ちゃんと年齢相応なところはあるのです! 嘘だと思うなら、彼のお肌を見てみなさい。もうスベスベのつるっつる、14歳の若さが弾けちゃって眩しいのなんの!! ……まア肌年齢だけ年齢相応、と云うのも、本人的には複雑でしょうが(笑)。 2006/12/14 まる |